令和3年 電験2種1次問 理論 問2

電験二種

解答

(1)ヒステリスループの軌跡は反時計回りです。

(2)Brは残留磁気または残留磁束密度とよ呼ばれ磁界を印加していない状態にて強磁性体に残っている磁気を表しています。一方Hcは保持力です。

(3)永久磁石として強磁性体を扱う場合、磁界を印加していない状態で大きな磁界を得るために、残留磁束密度は高い方が望ましいです。また永久磁石の磁気が失えわれないようにするために高い保持力を持っていることが望ましいです。以上のことから、Br(残留磁束密度)とHc(保持力)の両方が大きい材料が適しています。

(4)ヒステリシス損の公式Wh=σhf Bm で表され、周波数及び最大磁束密度に比例します。

(5)ヒステリシス損Whは交番磁界1周期における単位体積あたりの消費エネルギーSに強磁性体の体積V周波数特性fをかけたものになります。

   Wh=S Vf=5×10 × 1.5×10−3×60=45W

使用した公式

Wh(ヒステリシス損)= σhf Bm  f:周波数 Bm:最大磁束密度

Wh(ヒステリシス損)=SVf   S:消費エネルギー V:体積 f:周波数

 

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