電験三種合格するには Vol.4

計算のコツ 前書き

電験三種の制覇には電気理論や電力などの計算問題において、要領よく計算処理するテクニック(コツ)を身に付けておくことが大切です。電験三種の試験の様に限定された時間内の計算では、たとえ加減乗除の四則演算であっても、思いがけない計算ミスをしてしまうことが生じる。このような例をいくつか取り上げ、計算ミスをなくす上手なテクニック(コツ)のヒントについて記してみました。

計算の合理化

(1)整数項と10の累乗項とを別々に集める

(2)計算のスピード化が正確さのもとである

計算のスピード化が正確さのもとである

計算も登山のようなもので、山頂にある答えを求めて登る登山路も楽に上れる道もあるが、途中で迷路に落ち込む道もある。手段は同じでも、選んだ方法が拙いと、手間ばかりかかり、途中で迷路に陥ることもあります。計算で一番大切なことは、正確さと迅速です。その例を次の複素計算で示します。

(計算例①)

解答Aは正解には違いないが、絶対値を求める場合、必ず√A+jBの形にしてから で計算しなければならない訳ではありませんこれでは、あまりにも手数がかかり損をしてしまう。即ち、解き方をどう選ぶかで、かなり複雑な計算をするハメになります。

となり、解答Bではたったの2行で済む。これは複素数の絶対値を求める場合、分母と分子の絶対値をそれぞれ別々に計算してよいということによるものです。

(計算例②)

解答Aも解答Bも答は一致しているが、解き方は違っています。解答Aは、はじめから数値を使って複素数計算を進めているが、解答B各素子を一旦インピーダンスZで置き換えて、式がまとまった段階で数値を代入している。回り道のようだが、途中の計算がすっきりしていて内容がつかみやすい。回路が複雑になるとこのような方法が有利になります。『いそがば、まわれ!』という言葉が電気回路計算にも当て嵌ります。

最後に

以上です。まだまだ電験合格のためには色々な計算のコツがあります。本ページを閲覧していただき少しでもヒントになり合格へ近づいていただければと思います。合格するためのヒントを引き続き更新していきますので、ご閲覧のほどよろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました